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やわらかな 日々

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後味悪し

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蒸し暑い一日。。 
雨は流れるように降って、通り過ぎていったのち、こんな夕焼け。











隣近所というものは、いいときもあれば、そうでないときもある。
出来れば仲良くうまく付き合いたい。 
でも、気になって仕方がない事や、やめて欲しいことはお互いにあるもの。。

それが、たとえ隣が一般家庭であっても、事業主であっても の「近隣問題」



わたしの職場は、すぐ隣にある。 
「近くていいわね。」「便利よね」と人は言うけれど、ときにそうでもない場合が。。。

まさに、その「近隣問題」にぶつかったときだ。

ここの会社は我が家を建てたときと同時期に、隣町から移転してきた。
地域貢献を提唱し「近隣の住民の皆様には、けしてご迷惑はおかけしません。」というのが、越してきたときのあいさつだった。
そしてそのとおりに、地区の学校へのさまざまな援助、社員全員での定期的ゴミ拾い、地域の人を呼んでのお祭りなどなど。。あらゆることしてきている。

リトルリーグの拠点にしているのもその一貫であるし、他県からの合宿練習の場に提供しているのもそうである。

もともと、グラウンドがあることはわかっていたし、子どもらの野球の声がするのは何の問題もないことだった。

それでも、隣に住んでいれば、やはり何かしらと気になることもでてくるもので、
練習中の大音量のBGMが朝から流されたときには、さすがにうるさくて、音量を下げるなりして欲しいと、苦情の電話を入れたこともある。

監督自ら、子どもらを率いて池のふちにずらっと並んで「たち〇ょん」されたときも、何度かそういう場面を目撃ののち、直接事務所に「やめてください」と言いに行った。

すると、そういうことはすぐに改善してくれた。

おそらく、そういうことを言うのはうちくらいで(一番近いのがうちなので)、だけど「クレーマー」のようになってしまうのも嫌だったし、そのうちぽーこが森のことで関わるようになったり、こうしてわたしまでが働くようになってからは、できれば「苦情」は言いたくない。。。
というか。
なかなかに、言いにくい。

会社も、相当の努力をしていてくれる。
だけど、グラウンドを使う相手は「他者」なわけで。。まして、一年に一回くらいの利用となれば、近隣のことなどなにもかまってはいない。

一昨日から来ていたチームの監督が、その「罵声」とも思える怒鳴り声を(もちろん子どもたちに向けている)
マイクを使って、大声量で丸二日聞かせてくれた。

一日目はわたしと夫は留守にしていたけれど、丸二日間聞かされたむーたろうがついに切れた。
「直に抗議してくる!!」と言うのを押しとどめ、
しばしわたしもその怒声に聞き入ったが、ほんとにほんとに気分が悪くなるような言葉の羅列。
「じゃ、母さんが会社の人に言ってくるよ」と、ちょうどその日の夕方出勤だったので言ったものの、
出来れば今すぐに止めさせたい気持ちになってしまい。。
躊躇していると、夫が
「俺が言うからいい」といって、自分の携帯で警備室に電話した。

やがて、怒声は聞こえなくなった。

その日の出勤は、そのチームのための夕食作りなのだった。

真っ黒に日焼けした子どもたち数十名。手伝いのお母さん方数名。
コーチらしき大人、例の怒鳴りあげる監督らしき人含め男性が10人ほど。

食事の風景は、奇妙だった。 
大人がかたまって、子どもたちの様子を監視しつつ食事する。
子どもはわりと静か。
ごはんのおかわりに、列を作る。 ごはんをよそう大人の男性がいちいち言うのは
「3杯目になったら、俺は優しいんだ」

その意味はわからない。

食事が終わった子達から順番に席を離れていく。
なかなか食べ終えられない体のちいさい子たちが残っていく。

食器を返す子のお皿はみなきれいだ。

1時間近くたって、一人の子が立ち上がって嬌声をあげたかとおもうと、とっさにお母さんたちがゴミ箱を差し出す。
それに向かって、その子がリバース。
まるで手馴れたように、後始末するおかあさんたち。

そして、それが合図であったかのように、残った子達の食事が終了した。

お皿に食べきれなかったものをのせて、人をうかがうような顔で返却に来る。
「いいから捨てなさい」小声でそう言った。

ひどくやりきれない気持ちだった。




今朝、会社の合宿を担当している人から電話があり
「昨日は申し訳ありませんでした」といい、自治会長を教えて欲しいというので、伝えると
それから間もなくして、菓子折り下げて我が家に直接やってきた。

「ご近所にごめいわくおかけして、本当に申し訳ありませんでした。 自治会長さんにも、この近隣の方に謝罪に来る旨伝えてきました。」
といって頭を下げた。

グラウンドに近い数件に謝って回ったらしい。

夫が、電話をしたのは自分だということ、通常の声なら何の問題もないこと、あまりに聞き苦しい怒声だったことなどを説明した。

わたしは、会社で見知ったその彼に
夕べの食事のこと、わたしたちに迷惑ということより「子どもを育てる」ということを理念としてやっているのなら、たとえ、相手がお客という立場であったとしても、もう少し助言すべきことがあるのではないかと

そんなことを少し話した。


彼は、ひたすらに、頭を下げて帰っていった。


とても 後味の悪い出来事だった。
Commented by azoo_azoo at 2012-08-16 07:30
嫌な気分になる、という簡単な言葉では片付かない経験ですね。
色々な子育てや関わる方がいていいとは思いますが、近くで見てたらしんどいものがありますね。

Commented by vinge at 2012-08-16 09:41
☆あずりんさん

もう合宿の手伝いはしたくない・・・これが本音です。
いろいろなことが見えすぎて・・でも、言いたいことが言えない。。。
近いのも良し悪しですよ。(T T)
Commented by のんのん at 2012-08-16 09:53 x
うわあ、そういうこともあるかもと思っていたけど、
そんな世界がほんとにあるんだねえ。

ネモの合宿とは両極だわ(爆)。

そんなことがまかりとおるような社会、ほんとうに嫌。

そういえば、社宅時代、すぐ前が小学校だったんだけど、
先生によっては運動会の練習のときの怒鳴り声、
その音量だけでなく内容もひどかった。
夏に運動会をやってた頃だから炎天下。
聞いていられなかったわ。

運動会って楽しくやるものでしょ~?って思っちゃった。
練習なんていらないようなのにすればいいのに。
見せるための運動会じゃないのにね。


早く夏休み終わるといいね~(爆)。
Commented by vinge at 2012-08-16 11:20
☆のんのんさん

子どもがぜんぜん笑ってないんだよ。 薄気味悪いくらい。。
ほんとに、こんな合宿もうやめろって言いたかった。
会社にも、そのチームにも・・・

でも、そういうこと言っても伝わらないだろうなって。。
すごい無力感で脱力。

あ~~。ほんと夏休みいやだわ。
Commented by itym19 at 2012-08-18 10:19
そういうチームというか、監督っていますね。近くのグラウンド通りかかっても、嫌な感じの罵声をもれ聞くこと、あります。
ましてや、住居や職場って近く関わると、嫌なキモチになるよね。
コドモの顔、見ちゃったんだもんね。
付き添いの母親も、何も感じないんだろうかね。
Commented by vinge at 2012-08-18 22:43
☆さくさん

>付き添いの母親も、何も感じないんだろうかね。
うん。。嫌な顔はしてたけど。。それでも、そこに入っちゃったら仕方がないと思ってるのかしらね。。

一日中怒ってる人のそばにいたらどうなるか・・・
やっぱり、心のシャッター下ろしちゃってるんだろうな~。そのお母さんたちも。子どもたちも。。

Commented by おとね at 2012-08-20 09:08 x
振り回す人っているよね
なんだかよくわからない
息子バイトやめたのは
結局上司の恫喝がいやになったって
いわく、ぼこぼこにしてやりたい
指つめさせるところだ、と

そんな激しい言葉をかけておきながら
次の日「いいすぎた」「はなしあおう」

戻ることはできるだろうけど
今戻ったらおれはきっと上司にいいように使われる気がする。
で、そこまで言われるほどのことをしたつもりはない、と。

なんだかなんだかなんだか~

世の中おかしなことになってる気がする。
Commented by おとね at 2012-08-20 11:02 x
それとも私の世界がすごく「せまかった」のか、という気もする。
Commented by vinge at 2012-08-20 13:32
☆おとねさん

う~ん・・・・息子君のところで何が起きたのかは計り知れないのですが。。。

子どもも大人も、言葉が破壊的になってやしないかと思います。
言葉は守ることも、癒すこともできるけれど、武器にもなれば、刃物にもなる。
そういう使い方をしなければならない根源が何か。。
おそらく、その言葉を向けた相手の中にではなく、吐き出した本人の中の何かだと。。
そして、そういう人が増えてくるということは、やはり世の中全体の流れが変わってきたということなのかもね。

そんなふうに思います。

息子君が癒されますように。。
by vinge | 2012-08-15 22:16 | つれづれ | Comments(9)