やわらかな 日々

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思えば遠くへ・・・

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長野県人は海が見えると大騒ぎだが、この広い平野にも大興奮する。

山がないのに森があることすら不思議に感じる。。。





向かうのは「ど田舎」なのに、通過点は「都会」なので、乗換駅で私たちは普段遭遇するはずの無い「群れ」に悪戦苦闘する。

「群れ」じゃないな。 「流れ」だね。
「人の波」

それをかき分けかき分け、どこも迷うことなく一直線に乗り換えホームにたどりつく。
(万全の下調べのおかげ。)

「私、こういうところで視野が狭くなるってよくわかった。なんにもみえないの。」とP。

山の中や、広い畑の中で、どんな小さな鳥の声も姿も見落とさない聞き逃さないPが、都会では何も見えないんだそうだ。
やっぱり一緒に来てよかったよ。

そしてたどり着いた先は


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すこぶる良いお天気でありました。  (天気予報じゃ雨だったのに・・・、>究極の晴れ女)

いやん。都会っぽいじゃない??
でも、ここ以外ビルがなかった。
なんというか・・・・・・・・・・うちの地元を薄く延ばして広げたような感じ。平野だけに。。。

ここから先はバスなので、まずはバスの乗り場を確認してから、お昼ご飯。

最近のオープンキャンパスは、学食で提供してくれたり、見学会用のバスを仕立ててくれたり、旅費まで出してくれたりするところもあるそうだけど、ここは一切そういうものはなし。
学食もたくさんありそうなのに「利用できますがたいへん混みあうので各自用意してください。」とHPにある。
しいて言えば、この日のために、バスが臨時バス増便しました(駅から構内まで)ってだけ。もちろんそれも、普段と同じ料金を取る。

というわけで、駅ビルの中のフードコートで食事。

二人で、がっつくようにさぶうぇいのサンドイッチをかぶりつきながら、ふと、前からPに聞いてみたいと思ってたことを聞いてみた。

「ねえ。。。。。もし、なぜ学校をやめたんですか?って聞かれたら、どう答える?」

私自身が、そう聞かれたら「一言でいえば」ということで答えられる言葉があったけど、P自身にその質問をする人がいままでいなかった。 もちろん私も含めて。
なのであえて聞いてみたのだ。

するときらっと笑って、
「最近、気が付いたんだ。   学級崩壊って。」

あまりに当たり前すぎて、あまりに私が答えてきたとおりの言葉で、
ただ、そんな当たり前なことに、最近気が付いたというP。

「だよね。」と私。

「でもね。ほんと 最近なんだよ、そう気が付いたのは。 あの当時のことをあまり覚えてなくて、
自分じゃ何がきっかけなんだったかさっぱりわからなかった。」とP。

「それは・・・・  自分の心を守るためだったんだよ。
あの頃、母さんやたら何があったか聞きたがって、ほんといけなかったと思うんだよ。
話せないのじゃなくて、思い出さないことで自分を守っているのに、やたら聞き出そうとしちゃったよね。」
と、いまさらながらに懺悔する母。

「え~?そうだったんだ? 守ってたのか・・・・・そうなんだ・・・・」

「あのころ、Pは学校から帰ると、『ただいま』っていう前に、ランドセル投げ出したらその場に寝転んじゃって
手近にある本を引きずりよせて、しばらく読んでから『ただいま』って言ってたじゃない?
Pはきっと、そうやって学校をいったんリセットしたいんだって、それはその時に気が付いていたんだよ。」

しかし、Pはそのことすら覚えていなかった。

それから、ひとしきり「学級崩壊」が1年生の時から始まっていたこと、低学年の時はそれを力で押さえつけられていたこと、5,6年生になって(クラス全体が)放棄されてしまったこと。などなど。。。
いままで、Pと話していたようで話せなかったことがこんなにあったのかと、しかもこんな時にこんな場所で話すことになるとは・・・・・(;^ω^)


そんなこんなで、いよいよ目的地へ向かう。

緑濃いキャンパス。
ミンミンゼミもひぐらしも、全部混じって大合唱で出迎えてくれた。

今回、申し込みに気が付いたときには、すでに大部分が定員がいっぱいで、入れたのが一時間の概要説明と個別相談のみ。

個別は申し込み不要、随時だったので、せっかくだから聞いてみようということになった。

学部ごとの相談コーナーで、Pの目的の学部の先生を顔で選ぶ母。

優しそうな人を選んで並んでいたら、職員の人が来て、Pの専門を聞いてから「じゃ、あちらのかたのほうが~」
とすすめられたのが、
え?体育科ですか?みたいな? すきんへっどのおっさん。 めっちゃ怖そう。

まあ文句は言えまい。 と並んだものの、すでに相談しているペアが、話が長い。
しかも、受験する方がイタリア人の女性?
付き添って、通訳したり質問してるのが彼氏??

すぐ後ろに並んでるので、話声が漏れ聞こえてくる。

そして、非常に困った状態らしい先生の顔。
英語で話したり日本語で説明したり、ひたすら長い。長い長い。

ようやくPが面談できたのが、すでに概要説明の時間の15分前。
「すみませんでした、ちょっと困った人が来ちゃったんで・・」と、あきらかにイラついてたことがわかった。

そして、「あなたはどんなことを?」といいながら、相談申込み用紙を差し出す。
無記名のそれには、既卒か学年学校名を書くようになっている。
Pがいったん「既卒」に◯をしかけて、ちがった「高認」と書き直した。

すると、あきらかに。 明らかに「むっとした表情の」 ◯げ!!

詳しくは書けないが。  
その後の展開にも、私がどれほどむっとしたことか。
もちろん。Pもそう感じていた。 そして、私がむっとしていることにも気が付いていて、思わず「口を開きそうになった」私を片手で制した。

ちょうど良いことに、概要説明の時間になったので、「また来る」と言って外に出た。

私は、もう来るものかと思ったが、ちゃんと彼の言葉を聞いていたPが
「あとで、また来てくださいね」と言ったから行くという。  Pって冷静。 涙が出そうになる。

概要説明は大きな会議室で、私はほぼ寝ていた。(爆

1時間後、再び相談コーナーへ。私が横にいて余計な口をはさむといけないので、Pに任せてロビーで待っていた。

「時間を決めて聞くことだけ聞いてくる」といったPが戻ってきたのは30分後。
私の、このもやもやした気分とうらはらに、にこやかにもどってきたP。

「あのとき、むっとしたのはわかるよ。 明らかに一般論で切り捨てようとしてきたもんね。
でも、あの人が受験の時の面接官じゃないんだし、ここで怒っても仕方がない。
厳しいことも確かだと思う。

でも、概要説明は聞いてよかったよ。私はここの学校の理念が好き。 ここに入りたいと思う。

2度目に(相談コーナー)行ったら、やっぱり少し話が通じたし、私の方向も間違っていないのもわかった。
ただ、少しやり方を変えなくちゃならないこともわかった。

母さんが怒るのもわかるけど。。。
まあ、あの時は前の人に手を焼いた直後だったからさ。 笑
さあ、 帰ろう!」



外に出たら、さわやかに暑い空。


帰りのルートは、「行き」をなぞって戻るだけ。
なのに、一番大きな駅で、なぜか迷う。(爆


振り向くと道が違って見えるのはなぜなんだろうね。

同じ道を並んで歩いてきたはずなのに、振り向いたら、Pの歩いてきた道と私の歩いてきた道が違うことに、気が付くみたいに。




帰りの新幹線は無言で(友人からのメールに返信していたせいもある)あっという間に帰着。

ホームに降りたら、電車の中より涼しい。
そして、空気が違う。

 
こんなに澄んだ空気なのかと、それにもあらためて気づいた。
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Commented by のんのん at 2013-08-26 09:43 x
どういう展開だったか、なんとなくわかる気もするけど。

そういや、次男の高校入試の面接のときも、相当ムッとさせられたなあ。
入試といっても、まず落ちることのない面接で、
「こんなずっと家にいたのに、入学してやっていけるのか?」的なことを延々と質問。

なんでこんな不安にさせるようなことばっかり言うんだろって思って。
家にいた期間が長いから無理とか、
こういう高校なのになんて認識浅いんだろうって思ったり。

ほんとに腹が立ったので帰宅してから次男にそう言ったら、
本人は何とも思わなかったって言うんだよよね。
そう言われるのも仕方ないみたいな。

へええ、って思っちゃった。
Commented by vinge at 2013-08-26 10:00
☆のんのんさん

あ、今続きを書こうとしてちょっと悩んでたとこなの。
いいコメントをありがとう。

よし!書こう!
by vinge | 2013-08-25 12:43 | つれづれ | Comments(2)