やわらかな 日々

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人生の半分

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雪は夜中に少し降り、朝にはきれいな青空が広がっていた。

鳥を見るのに絶好の早朝。



午後6時半ごろ帰宅。

お弁当箱を流し台に出しながら 「おいしかったです。ごちそうさま。」と言った。

「何が驚いたってね。 母さん。
お昼食べてトイレに行ったらめちゃ混みで、みんな何してたと思う?
なんと歯磨きしてるのよ!?」

「はみがき~~?? こんな時でも女子は歯が命? (笑)」

「トイレ自体は空いてるのに、手洗いが混んでるから、中に入れないの。
横を通り抜けようとして、ひじてつくらっちゃったし! あ、髪を直してた子に当たっただけなんだけどね。 」

まず、最初の報告がそれだったうちの女子は、「お弁当のおかずに海苔は入れないで!歯につくから」
と、それでも一応気にしていたけど、歯磨きまで考えは及ばず。
まして、髪を梳かすなんて、1ミリも思いつかなかっただろう。

席は、一番前の真ん中だった。
後ろの男の子たちが、一科目終わるたびに数人で集まって、わいわい話してた・・と、
その会話の再現もする。

肝心の試験のことも少し話す。

夕御飯は、キムチ鍋はやめ、豆腐チゲと手羽先の甘辛に変更。
夕べは、Pの帰宅と入れ替わりに、むーが女子会に出かけたので、Pの好物だけを並べた。

「とりあえず、これが終わったら本が読みたい。 」という。



「でね。
今日、よくわかったんだけど・・・・
もし、仮にどこかの大学に受かったとしても、 この春から家を出てやっていく自信がやっぱりない。
まず、体力がない。」

「アルバイトして、少しは世間の風に当たったような気がしたけど。 あれは違った。」

「あれは、まだ、囲まれた世界だった。」


「ね。  私の人生の半分は ひきこもりだったんだもの。」






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夕べのそんな話を思い出しながら、朝の散歩をする。

今朝も、夫が送っていく車を見送ってから。


頭上で、数種類の鳥の声。 混郡。


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「あれは、あとり?」 


 「ちがう。 

かしらだか」






10年。 私たちは、そういう会話を交わしながら歩いた。





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こげらが数羽。 人の影など気せずに、忙しく小枝をつついている。






出かける直前まで、今日の数学を気にしていた。

「私がZ会に置いて行かれたのは、この2次関数からだったんだ。  
これがわからなくて、徹底的に関数に費やしちゃったんだよね。
だから、関数は完璧。
でも、ほかが忘れてる。」
そういって、参考書をめくる横顔が厳しい。






夕べに戻る。


「人生の半分がひきこもり」といわれて、10歳のPを思い出す。

おそらく、その時私の脳裏に浮かんだ言葉を、Pは見抜く。

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                   「人生に  ~してれば、~だったら  は  無いの。    今があるだけ。」









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                          「音は 風に流されるのかなあ~」

                       12,3歳くらいの Pの声が聞こえた気がした。




                              幸せは、いつもここにあった。

                                    いまも  

                                   これからも
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Commented by u-たん at 2014-01-19 12:05 x
涙がつーっと出たよ。

くまたろうさん お弁当と送迎お疲れ様
2日間行ったということ すごいなあって思います。
Commented by のんのん at 2014-01-19 14:19 x
自分を冷静に見ているね。
どう転ぼうともPちゃんは大丈夫だろうなあと思います。

長男も最近長く話したとき、
自分はこういうところがあるっていろいろ言ったあと、
「自分を知るって言うのは大事だね」って言ってたよ。
Commented by vinge at 2014-01-19 16:26
☆u-たんさん

今日みたいな雪の朝、一人で歩くのはさみしかったよ。(^^ゞ

かけがえのない10年を過ごしたんだなあって、しみじみしちゃいました。

もうじき帰ってきます。今夜は餃子で~す。
モリモリ食べるぞ~!(もちろん私が)
Commented by vinge at 2014-01-19 20:47
☆のんのんさん

ほぼ、どういうふうになるか決まったようよ。(*´з`)
数学で自爆だったようです。爆

自分を知る・・・って難しいことだよね。
でも、のんのんさんの長男君もうちも、それを知らなくちゃならないということを分かってるだけで、もう大丈夫かなって思います。

ともかく、もう少しここにいてくれる。
それが一番うれしかったりする。 金爆)



Commented at 2014-01-20 06:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by vinge at 2014-01-20 09:16
☆鍵コメさん

白銀の世界は、記憶をあっちこっちに連れてってくれますね。(#^^#)

今、悲しい気持ちでお子さんを抱えておられる方に伝えたいことがあるとすれば、
おそらく、その悲しみと幸せは同量であるという事。
時が過ぎたら、甘すぎず、酸味と塩気もちょっぴりきいた、『幸せ』が見えると思います。

味わい深い人生を作ろーよ。

でも味わうのはもっとずっと先でいいからね~。笑
by vinge | 2014-01-19 11:16 | | Comments(6)