やわらかな 日々

vinge.exblog.jp

分岐点

a0158478_13051689.jpg
過去ログから3月だけを読み返していたら
この10日前後には、ほぼ毎年雪が降っている。

開きかけた花々に積もる雪に
冬の長さを感じても 春は必ずすぐそこにいる




追悼の1日

先日の来客は東北の内陸部の出身の方で、とくに震災には触れたわけでもなく いろいろな話をしていたのだけど
その人は時々
「それは、震災の前でしたね」とか「震災の後からそれが~」という言葉を使い
「どうも基準が震災になってるんで、そこから何年とか、その何年前とかでないと考えられないんです。」と言った。



3月のブログを読み返していたわけは、その日、自分が何をしていたか、どんな状況であったかを書いていたかしら?と思ったのだけど
どうやら、それは書かなかったらしい。
あの東北の状況を知ったら、このあたりの揺れなんかどうってことはなかったのだし・・と、ためらったのだと思う。

5年経っても、あの日のことは忘れたわけではない。
Pと二人きりで家にいたあの時の状況は、今でも昨日のことのように思いだせる。
経験のない大きな揺れと、その長さ。庭に二人で飛び出して、職場のビルがゆらゆら揺れているのをぼんやり見つめていたら、やがて窓から知った人がこちらに向かって手を振ってくれたことで、やっと我に返ったこととか。
それから急に、離れたところにいる家族のことが心配になって、慌てて電話して、ほんの一瞬の差で繋がって無事が確認できたこととか。
それからの1週間くらいのことはおそらく忘れることは無いだろう。



分岐点 というものに人生では何度かぶつかるとしたら、あの日は多くの人たちの分岐点になったんだろう。

何度か書いたと思うけどPもその一人で、実際ほんの数日前には、彼女の興味はこちらの方面が大きかった。→★ 

表面上はあまりかわらず、淡々と報道を見つめていたように思えたけれど、
彼女の内側は、あの時ここで感じた大きな揺れのように、長く、ゆっくりとゆすり続けていたのだと思う。





夕べ、会社の一番トップの人の送別会があった。
私たちをこの職場に引き込んだ人で、そのほかにも定年退職の人を2人含めて、いつもより華やかで大々的な送別会になった。
いつもは呼ばない親会社側からも、エライ人が二人ばかり来てたのだけど、なぜかその近くに私の席があって(泣)
いろいろ話しているうちに、Pのことにも話が及び、どうしてこの会社に縁があって、今どうしているかの話をしたら
「いま、学歴ばかり高くても一度も挫折をしていない人は弱くてだめなんです。 その点娘さんは強いですよね。」というようなことを
もうちょっと遠まわし的な言い方で言われた。
ま、彼のいわんとしていることは、わたしも毎年新入社員のお世話をしているのでわかるのだけど
そこで「挫折」いう言葉が、果たして当てはまるのかどうかとふと考えた。

もちろん、わたしはPが挫折したとか思っていないからもあるけれど。(P本人がどう思うかは別として)
「挫折を経験して強くなる」かどうか。 そこが疑問に思ったからだ。


分岐点というものは、外的要因だけをいうのだろうか。
何かに迷うとき。 存分にそこで迷えばいいと思う。
疲れ果てて、迷うことすらできなくなったら休めばいい。
休む場所も分岐点であるはずだ。




初めての対外試合に出場するため県外にでかけていたPが、帰りのバスのルートで、途中下車して夕べ帰ってくることになっていた。
「だいぶ遅くなるかも」と言っていたのに、案外早くて私が帰宅したら「おかえり~」と居間にいた。
今回の帰宅は一日だけで、明日また送って第一回の引っ越し荷物を運ぶ予定。
ちょうど昨年あちらのアパートを探しに行った日と同じ。
引っ越し屋さんを頼むほどの荷物ではないので、翌週もう一度行って、すべてを引き払う。

あわただしい3月。

東北の人と同じに、その日を境に考える癖が付いている。

5年経って、Pはいよいよ専門課程に入ることにわくわくしている。













[PR]
Commented at 2016-03-12 15:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by のんのん at 2016-03-12 18:05 x
もちろん、わたしはPが挫折したとか思っていないからもあるけれど。(P本人がどう思うかは別として)
「挫折を経験して強くなる」かどうか。 そこが疑問に思ったからだ。


分岐点というものは、外的要因だけをいうのだろうか。
何かに迷うとき。 存分にそこで迷えばいいと思う。
疲れ果てて、迷うことすらできなくなったら休めばいい。
休む場所も分岐点であるはずだ。



まったく同感ですわ~。
わたしも息子たちが挫折したとか思ってないし。
Commented by vinge at 2016-03-12 22:48
☆鍵コメさん

わ~~!びっくりぽん!(笑)

私「不登校」って言葉好きじゃないんです。(って、10年前から言ってるんですけど。笑)ならずものって言われてるようなかんじがするんですもん。登校拒否って方がよっぽど本人に主体性があるような気がするの。
そっか「選択的不登校」! それいいですね!
それと、学校へ行かれないからかわいそう、行けば「よかったね」って言われるのも、なんか違うーって思っちゃうのね。
だって、自分で選んだことをかわいそうとか、良かったとか、人に言われることじゃないと思うし。
ただ。そういってくれる人たちがけして悪いわけではないこともわかっているので、記事内の「挫折」という言葉を使った人にも「そうですね」ってさらっと流すことができるようになった私は「おとなになったなー。」と自分ホメてます。爆

あとのお返事はそちらでコメします~~!









Commented by vinge at 2016-03-12 22:55
☆のんのんさん

もちろんだよー。みんな自分で自分の道考えてるよー。
ってか、考えてない子なんていないと思うんだよー。

考えさせてくれない大人がいるんだー。いちおくそうかつやくとか言うなー 爆
Commented by u-たん at 2016-03-13 07:51 x
一年早いな~。P ちゃん行ってしまうのね。
今日も寒そうだから峠、お気を付けて。
存分にそこで迷うこと それはその人のもの。
邪魔しないように、私も肝に命じ直すわ。
さらっと流せるくまたろうさん、大人だわ。
私はまだ顔に出るらしい、お子ちゃまです。


Commented by azoo_azoo at 2016-03-13 08:53
Pちゃんのお住まいは今までより少しは近くなるのだっけ?
1年て早いね。
5年て早いね。
思う事しかできてないけど、思うことをしようと思ったりしています。
決意はいらんか、笑。
Commented by vinge at 2016-03-13 10:04
☆u-たんさん

お世話になりました~。ぺこり
あっという間だよね~。1年前の美術館でお会いしたこと、昨日のようだわ。
迷ったまま、いまだに迷ってるかもしれない自分だし、もしかして人生は迷い続けるものかもしれない。
と開き直ればいいんだと半世紀+3年生きて悟る。爆

ところで、この時間になってもまだ起きてこないんですけど。今日、峠は越せるのかしら??? 金爆

Commented by vinge at 2016-03-13 10:37
☆あずりんさん

そうですね。実際の距離はそんなにかわらないんですけど、道が平たんなのと、電車が通ってることで気持ちの上での距離が近いです。(笑)

ほんと、1年て早いですね。
私も特に何しようとか思ってないし、多分これから決意もないと思う。
というか、これからはこだわりのようなものを少しづつ減らしていく方向かと思うんです。うまくいえないけど。
Commented by おとね at 2016-03-14 09:27 x
>挫折を経験して強くなる

あはは、ある種の人たちはそういうお言葉お好きですよね
息子の学校の講師は息子のこし方を「マイナス経験」といったわ。そういわれても本人は淡々としたもんです。

挫折なのか、マイナスなのか
それは当人のもの。どう捉えるかも当人のもの、だもんね。

Commented by vinge at 2016-03-14 22:46
☆おとねさん

まいなすって・・・常に「こすぱこすぱ」言ってる人が言いそうなおことばだわね。(´・ω・`)

まー、大人はそれが慰めてると思ってる場合もあるし、励ましてると思ってるかもしれない。
これが同年代の仲間内だと「すげーな」で終わるらしいよ。(笑)
Pの場合「経験豊富なねえ(あね)さん」と呼ばれてるから。爆
by vinge | 2016-03-12 12:18 | つれづれ | Comments(10)