やわらかな 日々

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懐かしい瞳

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雨の日の前の夕暮れ

見渡しきれないウロコ雲


3連休はどこにも行かず、文化的なものもなく、ひたすら のんびりと。

というわけで、曇り空の土曜日は午前10時近くに起床。 我ながらびっくり。 
(前の晩、寝るのも遅かったけどそれでも近年こんな時間まで寝たことない)
時間がずれたせいで、何もかもの調子がおかしくて、ようやく頭がすっきりしたのが午後2時過ぎ。

小雨の合間に、庭に出たら向かいの不耕作地で何やら探し物をしている少年。
棒で草を分けて探している。
そこに、少年の父らしき人がグラウンド方面から歩いてきて、一言二言会話してからまた戻っていく。
その時、ちらりと私の姿を見つけて軽く会釈。 知らない人。

おそらく、少年の兄弟が野球の試合にきて、そこに付き添ってきた弟・・・というところか。
見ているのに飽きて、池の周りで遊んでいる。 
・・・にしては・・・その子も野球をしていてよい年頃に見えるのに。

カメラを持って庭にいたので、池の鴨を撮る振りして少年に近づいて
「なにを探しているの?」と聞いてみたら
「このあたりに昨日カナヘビがたくさんいたんです。 でも、今日はちっとも見つからない・・」という。

「今日は寒いから、建物の際や、石の下あたりに潜んでいるんじゃない?」

そこから会話が始まって、今日は両親が地区の役員で少年野球の付き添いで来たこと。 少年は野球に興味が無いけどカナヘビとかが好きなんで探していること。いま5年生で、ここよりもう少し川のほうから来たことなど教えてもらう。

言葉遣いがとても丁寧で、少し大人びた口調をする。
知らないおばさんと話すのも嫌ではない様子なんで、こちらも写真撮りながらあれこれ聞いてたら
「でも、僕カナヘビよりも鳥のほうがもっと好きなんです」と、唐突に言うので思わず振り返った。

「そうなんだ! おばさんも鳥大好きだよ。 このあたりにはたくさんの種類がいるからね」

それから、鳥の話が始まって、あれは知ってる? カワセミ見た? あれもいるよ、これもいるよ・・
というと、少年の目がどんどん輝いてきて「え?それもいるんですか? 僕それ見たことないです!見てみたいなー」
と声が弾んでくる。

懐かしい瞳
かつて、私は毎日こんな瞳を見ていたんだ。

図鑑やネットでたくさんの種類と名前を知っているのに、実物はまだほとんど見たことなくて、家族で鳥に興味があるのは自分だけで
もっと、山へ行きたいのに連れて行ってもらえない・・とか
少年の鳥へのあこがれる想いがあふれでて止まらない。

そうだ、と思って庭に招きいれ「ほら、ここで鴨を散らばしたあとがある」と、外猫がやらかした残骸を見せてあげたらそれすら大喜びで
居間から不審げに見ていた夫も呼びだして、夫の羽コレクションも見せてあげたら、もうタメイキしか出てこない。(笑)

少年がポケットから小さなコンデジをとりだして「これ、この前撮ったんだけど、ミサゴですか?よくわからなくて・・」
というので見せてもらって「ああ、そうだね。これはみさごだね」と言ったら

「うわww よっしゃーー!」とガッツポーズ。 やっと年相応の姿に。
そしたら、彼のお母さんらしき人が探しにきて「あ。親がきました!」(親がきた・・てww)

「あああ・・すみません! 」とあちらもこちらも同時に同じ言葉を。
イマドキ見知らぬ子を家に連れ込んだら誘拐になりかねないもの。爆

鳥の話をしていたこと、うちも娘が鳥大好きで親も引き込まれたことなどを話したら、彼のお母さんも、少年が3年生くらいから鳥が好きになって、でも誰も連れてってやれなくて、いったいどうしたら彼の興味を満たせるのか思案していたことなどを教えてくれた。

全部がPが鳥に興味を持ち始めた頃とおなじだった。 
野鳥の会に入会して、鳥の先生に出会って(アポなしで押しかけたっけ)野鳥の会の支部長さんのお宅にも何度も出かけて、
週末には山を歩いて・・・そんな思い出が一気にあふれてきて、この子にも、その人たちに会わせてあげたくなったけど
あれから10数年、彼らも皆引退してしまったしなぁ・・と思ったところで

ああ、そうか!あの時の彼らは、今の私たちなのか? と気が付いた。

「また、いつでもいらっしゃい」 夫が、あの時の支部長さんと同じ言葉を少年に言った。
わたしも、あの時の鳥の先生と同じように、少年に何枚かの鳥写真を渡した。

「ねえねえ!お母さん!!僕も山に行きたいよ!つれてってよ!!」と、少し大人びて見えた少年が普通の少年に戻っていた。
「そうね・・じゃ、今度じいちゃんに頼んでみようか?」とお母さんが言うので

「そうだ、おじいちゃんでもいいね。おじいちゃんいくつ?」と何気に聞いたら

誰かと同じ齢だわwwww

「おじいちゃんね・・・」とにやにやして振り返ったら

そこに複雑な表情をした夫が腕組みして立っていた。




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Commented by africaj at 2017-11-05 15:52
ええ話やなーって読んでたら、オチはそこ!(爆)
その子、くまたろうさんと出会えてよかったねー。
支部長さんと言ったって、趣味が高じた人々だものね、そうねそうね、10数年鳥と付き合ってるもう立派に鳥のことを教えてあげられる。
おじいちゃん、まだ足腰しっかりしてるしきっと喜んで連れて行ってくれるに違いないw
Commented by azoo_azooA at 2017-11-06 06:54
月曜の朝から泣いたぜ!
ええ、話や、ええ話・・・。
Commented by vinge at 2017-11-06 14:00
☆Africaさん

そそ、落ちはそこww 
いやー、まだ65歳じゃ足腰しっかりしてますよ。山も登りますよ。
で・も「おじいちゃん」 ぷぷぷ

元支部長さんは、県の鳥獣保護委員でもあったので、まだ足元にも及びませんが、この少年くらいだったら、いいお散歩相手になれそう~ 言葉遣いといい、ほんとに子どもの頃のPを見るみたいで懐かしかったです。また会いたいな♡
Commented by vinge at 2017-11-06 14:03
☆あずりんさん

月曜の朝からもうしわけない 笑

めぐる~めぐる~よ時代はめぐる~~♪
というわけで、受けた恩は次世代に渡さなければ~~
by vinge | 2017-11-05 08:43 | とりのはなし | Comments(4)