人気ブログランキング | 話題のタグを見る

やわらかな 日々

vinge.exblog.jp

食の文化

今日は本屋さんへ。

BIRDER ( バーダー ) 2010年 03月号 [雑誌]

文一総合出版



これの発売日。

最近面白い記事は、「文化鳥類学」というコラムなのだけど、中身は、古代から人間が食べてきたもの・・としての「鳥」のはなし。

最近まで、日本人が食べてきた鳥の話題だったけれど、今月は古代ローマ人の食に関して。

食文化といえば、ここのところのニュースでもいろいろ話題があるよね。

黒マグロとか、イルカ漁のこととか、もちろん鯨もね。

いまは、そんなふうに、家畜以外を食べることに関して、ものすごくいろいろな意見があるわけだけど
少し前までは(明治よりも前ね)、日本人なんて、牛や豚なんて食べなかったのよね。
江戸時代まではおもに「魚」と「とり」。そして、鶏は江戸時代から。

そのあたりに飛んでいる野鳥は何でも食べていたらしい。
鶴や白鳥なんかも食べてたし、「つぐみ」や「すずめ」だったら、つい最近まで食べてた。

でも、今では「かすみ網猟」は禁止されているし、フランス料理に使われたるする「つぐみ」はたぶん・・野生じゃないと思う。

日本に限らず、ローマ人だって、ほんとに何でも食べていたみたいだし、白鳥は、シベリアあたりでは今でも食べているらしい。(あんまりおいしくないみたいだけど)

「何でも食べる」は、雑食の人間として、あたりまえの行為ではあるのだろうけれど、
他の動物と人間の違いは、単に、生きるために食べる以外に、「珍しいから食べてみる」とか、それを食べると「縁起がいい」とか「長寿になる」とか、まあ、そういう人間しか持たない「欲」から捕食してしまうということもありそう。

「食文化」だから反対すべきでないとか「伝統だから」とか、どうもそういうのって説得力に欠ける気がする。

そして、反対意見の「かわいそうだからイルカを食べたらいけない」なんて、全く理由にならないと思う。

日本の「朱鷺」が絶滅したのだって、あれは「捕りすぎた」からであって、ひとたび絶滅させたら、復活させるということが容易でないことは、もうわかりすぎたこと。

逆の場合もあって、イルカ漁は、イルカが増えすぎて、魚場を荒らされてしまうために、漁をしている。。ということもあるらしい。

黒マグロや鯨が本当に絶滅寸前なのか、そのあたりは全くわからないけれど、人間は確かに「欲」で「食べすぎ」な気がする。

自然の食物連鎖を、人間が破壊する。
勝手に減らしたり、いなくさせたり、増やしてしまったり。。。



とはいっても、今後、人の食べ物は「人の手だけで作り出す」ということになり、「抗生剤たっぷりの肉や魚」
「農薬だらけの野菜」ばかり食べるようになるのは、やっぱり怖いよねえ。。。
by vinge | 2010-03-18 17:58 | とりのはなし | Comments(0)